恋慕の炎が燃え上がる。赤く、赤く。 

 そうして愛は燃え尽きた。


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 まだもどれる。

 そんなことは、意識の端にも浮かんではこなかった。

 罪深い私は、他の何物にも目もくれず、彼女だけを愛してしまったのだ。


 愛は身を滅ぼす。憎しみとてまたしかり。

愛に依り、日は陰る。

 宵闇に揺れる命の灯火は、今、轟々とうねりをあげて燃え盛る。



――火葬恋愛