愛してると伝えたくてⅠ(完)

作者龍蓮

声を失った女の子と不器用な総長の物語。
女の子の背負った過去を受け入れ、愛す事が出来るのか・・・。
レビューよろしくお願いします

高2のクラス替えで隣の席になった人は怖い人だった。



でも、とっても綺麗。



何時もムスッとした顔をしている彼。



何度も何度も助けてくれた怖くて綺麗な人に・・・。



『ありがとう』が言いたかった。



私の声で。



言葉で。



言いたかった。



でも、それは敵わない願い。



私には・・・“声が無い”のだから。