名前の無い唄

作者香澄

約束を守らず自分を置いてあの世へ行った彼女への思い

あえて言う。



今、

遠くにいるあんたに


あえて言う




あんたは


馬鹿で


わがままで


嘘つきで



たった一つの約束も


守ってくれなかった


裏切り者で。



でも


それでも



もう一度


会いたいと思ってしまう。



そんな俺を



あんたは


バカだって


笑ってますか?