この小説は、樹和自身に起こった事実をもとにした、恋愛小説です。
『東堂樹和』(とうどうみきな) 13歳
決してかわいいとは言えないが、テンションがいつも高く、根性と芯があって明るく元気な女の子。
そこそこ頭も良いが、ちょびっと運動オンチな女の子。
仲のいい友達も何人かいる、いたって普通の女の子。
男友達から「キモイ」って言われても、「私がそんなにキモイなら、あんたはそんなに他人に言えるほどかっこいいんですか?」って笑顔でかえす女の子。
今まで恋とは無縁だった樹和。
「恋」なんてものを知らなかった樹和。
そんな樹和の初恋は、
恋の素晴らしさや美しさ、そして醜さ、はまってしまう恐ろしさや愚かさ…
初恋にしては多すぎる経験をすることになるものだった。
そして樹和は気付いてしまった…
そんな小さな小さな恋の始まりが、
『最初で最後の恋』になってしまうことに...