真面目な国立大学生の男とその幼馴染で夜の街を徘徊する不良女の切ない恋の物語。



永久に消えぬその柵を


洗う雨空の形相は


綻びゆく 絹糸に似ている



哀痛を塗りたくられた嘱望に


垣間見える君は


虚空を求める 僕に似ている



ああ僕たちは


いつだって眼に映る虚像のように


この広い空を掴めないでいるんだ








*注意*

この作品はフィクションです。実在の人物・団体とは全く関係ありません。また、文字サイズの設定が大きいと読みにくい場合があります。