溺薬サイケデリック

作者しぐれ

―大昔、どっかのロックバンドの男が言ってたよ。「キレイな空気はきっと僕を殺すに違いない」(表紙より)優等生の智世(ちせ)、彼女の秘密とは…


私の行為を人に話せば皆、


同情し、哀れみ、嫌悪する。




お前らの同情なんていらない。


そんなの下らないし、気持ち悪い。




いいんだ、これで。


もっともっと溺れればいいんだ。


沈めばいい。もっともっと深くまで。




大昔、どっかのロックバンドの男が言ってたよ。




「キレイな空気はきっと僕を殺すに違いない」




だから私は今日も自分の命削って


欲望という名の海に沈んでいくんだ。

  






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※この作品は薬物乱用を推奨するものでは

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