バツイチ、リストラ寸前の中年男の、彼の勤める会社の製品であるヒューマノイドロボットが妻に。そして彼女?にできた『ニキビ』が引き起こす、ファンタジー恋愛小説。

2045年。

上がり続ける離婚率、それに伴い増加する独身者

(シングル)。

そして、男女の人工比率から、男性が人生の伴侶

(パートナー)を見つける事が極めて困難な時代。

そんな折り、妻にも離婚され、仕事でも失態を演

じ、人員削減(リストラ)の憂き目に晒された~

かってのやり手の営業マン瀬戸洋介35歳は、

自社製品のヒューマノイドロボット『シェリー(

親愛なるひと。恋人)』のモニターとしてユーザ

ーを引き受ける事を条件にかろうじて会社に残れ

るようになる。

かくして昨今の世相を反映した、妻替わりの役目

を担うべく開発された~洋介が勤める業界屈指の

産業ロボット会社ハロルド社の社運を賭けた新製

品『シェリー』と、自暴放棄なリストラぎりぎり

の、バツイチの中年男との奇妙な生活が始まった。