嘘つきの本音

作者紗有

ああ、こんなにも傷付けた。――気付いた時には、もう遅かった。



「…ははっ、何言ってんのー!

全部嘘に決まってんでしょー!」



いつも、君は強かった。




だけど、




「あたし、俊がいなきゃ…生きてけないよぉ…っ」



次に見た君は、弱い君だった。






嘘と、本音。