太陽とあたし

作者空希







『柚季、幸せになれよ』






そう言ってあなたは

いなくなった…




いつものその優しい笑顔で

どこかに寂しさを隠したまま




いつも一方的だった…




『ごめんね』『ありがとう』

さえ言えないまま…







涙を拭いて、空を見上げる。



ふたりで見上げたこの空

ふたりが大好きだったこの空が



今、あの頃よりもずっと

大好きになったんだよ