俺の名前は観月 星矢(ミツキ セイヤ)。


16歳、高校生だ。




でも、"普通の"高校生ではない。


というか、普通じゃなくなっちまった。


六丁目の電柱に貼ってあったビラを見た俺は、この世界に隠れているもうひとつの顔を知ってしまった。



「なんだこれ?

……"闇の後継者 探しています"……」






その一ヵ月後、俺は音もなく歩いていた。


絹のような闇の中を。