麻井深雪

素敵なタイトル
タイトルに魅かれてこの作品を読み始めました。

最初は美少女だけれど冷めた主人公に共感することができず、なんとなく読み進めていましたが、リーくんが登場してからの二人の雰囲気が絶妙で、そこからあっという間に世界に引き込まれました。

目が細い、背が高いなどの特にイケメンというわけでもない描写がリアルな彼を脳内に想像させ、またその朴訥な性格が彼を魅力的なキャラに仕上げています。

その彼が作り出す、不思議とほんわかした空気。
恋になりそうでならない、もどかしいこの空気感が上手く描写されています。
大好きです、こういうの。
その後を連想させる終わり方もイイ!

ラララの定理も素敵です。
話を個性的に彩り、独特の世界観を感じさせてくれます。

なんてことない話。
だけど大好き。
みんながそう思える素敵なお話だと思います。

あっという間に読めて温かい読後感を味わえます。
ぜひ読んでみてください。