見えるかい


あの大きな大きなお月様が


見えるかい


夜の瞳に映える金色の月が



嗚呼、私はこの為に生きてきたのか



この瞬間に、私は全てを捧げてもいい

それぐらいなら、いまの私にもできるだろうか



「さぁ…始めようか、鬼崎。」



帳は下りた


全てはここから始まり、終わる



「来るといい、乾。いまの私はちょっと強いぞ?」



守るべきものがあるから、と言う言葉を押し込み二人は対峙した



その夜世界は変わった