最後の恋雨

作者秋葉

 


君が大嫌いで

あたしが大好きだった

あの季節が

今年も

また訪れる。





ねぇ、

覚えてる?

あの日もこんな雨だったね



あたしはまた

ずぶ濡れになった君が

現れるような気がして

窓の外を見るの



だけど

枯れることなくガラスを伝ってく雨粒たちのせいで

上手く君を探せないんだ…