スリーピング・ビューティー【0203完結】

作者プードル

音楽を夢見て生きてきたのに、ある日突然音楽を失った、こより。感情を無くした彼女の前に、バイオリニストの栗原が現れる。どこか不思議な彼に、こよりは惹かれ。。。

小さい頃から、音楽が好きだった。

音を奏でることが好きで、楽しくて、ずっと音楽と生きていくと思ってた。


それなのに―――。


音楽を失って、私の心は、眠りについた。

ゆらゆら漂うだけの、ぼんやりとした長い眠りに。


眠りから醒まさせてくれる人を、私は多分、待っていたのだ。

茨を掻き分け、王女の眠りの魔法を解いてくれる、王子様のキスを。



作者、プードルより


書き始めた時は、ノンフィクションのつもりでした。

設定や人物を置き換えて、小説らしくラッピングをして・・・

いざ書きだしてみたら、こよりも文月も、私の思う通りにはならず。

現実も思う通りにならないのに、自分が書いている小説すら、思う通りにならないとは。

人生って難しい。