恋降る夜に傘を

作者あさぎ

あの日、あたしたちを包んだのは傘だった。切なくて冷たい雨をしのぐ傘。あの日、あたしたちを遮ったのは傘だった。厚い、かたい、傘。






 あなたが好きなんです。



 想いが溢れて


 鼓動が、夢に降り注いで





 はじまりは、でした。