同級生の一架に恋心を抱く陽葵。妹に許されぬ想いを寄せる双子の奏音。愛という感情が欠落してしまった一架。嘘を偽りでできた世界に埋れた真実は残酷なものだった。
私の頬に触れるその手も
私を見つめるその瞳も
私に触れるその唇も
愛おしくてたまらなかった
たとえ全てが幻想だったとしても
幻が消えるその瞬間まで
彼女持ちの美少年に片想い中の陽葵
妹に肉親以上の想いを寄せる奏音
愛という感情が欠落している一架
嘘と偽りで溢れるこの世界に埋れてしまった真実は酷く残酷なものだった