ほっとけなかった、ただそれだけだったのに。引き留められたあの雪が舞う日から運命は決まってたんだね。
「そんな悲しそうな瞳してたらほっとけなくなる」
ふわりふわりと白い雪が舞う中、
奪われた唇と始まった恋。
「俺、陽菜の隣にいれたらいーや」
そう言ったくせに。
……嘘つき。