俺と彼女の帰る家

作者鴉の濡れ羽

主人公─篠崎裕介─は高校を卒業して、夢であったパン屋で働いていた。
そんなある日、一本の電話で女の子を家に引き取ることに…
「え?何歳?」
「18歳です」

 これはまだ俺が一人暮らしを始めたばかりの頃の話だ。

 まだまだ子供で、社会のことも知らないで大人ぶって、でも夢を追っていたあの頃。

 彼女との出逢いを果たした頃から、今までの物語り。

 俺がすべてをかけられると思ったあの日あの頃。

 あの家は俺が帰るべき場所なんだ。