お金と甘い脅迫

作者ひかり








「アンタ、何円で買える?」






そう言って、彼は唇の端をつり上げた。






「気に入った。今日からお前は、俺のもんだ」






妖しくつり上がる唇から出てきたのは、






毒のように甘い、脅迫だった―――――








「俺のもんにならないと、




        どうなるか分からないよ?」