ぱ す て る

作者妃依

僕が初めて彼女と会ったのはちょうどこんな


季節だったような気がする。ほらまた君が


まだ君が傍に居るような錯覚にとらわれて


僕はまた胸が苦しくなったりする。それだけ


僕の気持ちは彼女に向いていたし、きっと


彼女の気持ちも僕に向いていたと想う。


君の笑い声も聞こえるし、手にはぬくもり


さえ感じる。信じていた、愛していた、


彼女が大好きだった。ずっと一緒に居られる


と、そう信じていたんだ。


そんな僕と彼女の永遠の物語。