平凡で普通の19歳の女の子が少しずつ大人の女性になって行く。心も体も好きな人に向かって真っ直ぐ成長して行きます
淡いピンクの花びらを長い髪にまとったその人は、
「げっ!男の人?綺麗な女の子だと思って見とれてたのに」唖然とした間抜けな顔をしていたのだろうか、
振り返ったその人は、私を見るなり「ぶっ!」と吹き出した。
「失礼な奴」と心で呟きながら、いそいそと通り過ぎようとした私に
「ねえ、これあげる」と私の手をとり渡された物は?桜のプリントされた、可愛いキーホルダーだった。