プロローグ


忘れられない過去。

重たい扉をノックする。数年振りにめくった日記には、

あなたの名前が、

あなたへの想いが、

涙の跡と共に、

ビッシリ書き記されていた。

未来になんて期待出来ず、遠く遠く遠い夢に、

手を伸ばす事さえ、怖かった。


¨逢いたい¨

¨どーしてあたしなの❓記憶を一個辿る度、

文字を1つなぞる度、

昨日の事のように思い出す。

2人が刻んだ日々の 跡

幸せへの願いとは裏腹に、

見えない希望の空間に芽生えた、

離せない、愛だった。

泣いてばかりいたあたしが、枯らしてしまったあなたの笑顔。