昔、少女の瞳には美しいもので溢れていました。 少女は綺麗な歌声で唄を歌っていました。けれど、少女は心を閉ざしてしまいました。 …過去に囚われているのです。
ここにお姫様がいました。
お姫様は美しく、とても儚い人でした。
触れた瞬間に割れてしまうガラスのようでした。
けれど、
お姫様の瞳には何も映りません。
綺麗な歌声も、もう聞けないのです。