人魚はお金の夢をみる

作者六華

仕事も恋愛もウマくやれていたはずだった私は、ある日を境にそのほとんどを失った。残ったのは笑うしかない借金と、押し殺してきたはずの憧れみたいな片思い…。

どうしても忘れられない人。


どうしても行けない場所。


陸に上がった人魚みたいに、たった一人を声もなく想い続けてる。


私は足よりお金が欲しい。


海よりも深い現実から抜け出したいよ…。