結城夏乃
4ページの中に詰め込まれた衝撃!
衝撃的な表紙に引き付けられ、そのまま夢中で、少ないページ数をめくってしまいました。
二人のすれ違いは小さいようで大きかった。あまりにも突然狂ってしまった関係と、あの後味の悪い、だけどどこか綺麗な結末に、胸が痛くなりました。ただこの作品を表現された作者様の技量には圧巻。
文章が難しいというより、内容が難しく感じました。だからでしょうか。頭で理解して切なくなると言うより、感覚的に、単純に切なさを感じました。
主人公の彼女があまりにも彼を愛していたように、変わらず彼も彼女を愛していたのだと思います。だからこそ、目茶苦茶に出来なかったのでは、と。私の想像ですが、そうであってほしいです。
愛し合っているが故のすれ違いが、ここまで悲しい結果を生んでしまう。なんだか現実にありそうで無さそうでありそうで……な、お話ですね。
かなりの短編で、すぐに読めてしまいます。しかし、その何倍も読みごたえがあり、深い作品のように思います。
最新の掴みから最後の結末まで、内容の濃い衝撃続きです。