うたかたのゆめ

作者一ノ瀬 椎名

今から四年ほど前の話――


あんたは覚えてる?


私達が小5の時、毎日毎日表の道路で遊んでたよね。

雨の日でも買ってもらったばっかりの新品の携帯を握り締めて人一倍打つのが遅いあんたの返信をいつまでも待ってた。


でもさ、それは思い出。


今の私には、今この状況が凄く幸せで、凄く大好きで、時々憎くて、時々嫌いで。






どうやらわたしは、あんたのことがすきみたいだ。