幼い頃に両親を失った。
一年前に最愛の祖母も失った。
高校二年生にして、天涯孤独の身になった少女
志穂(シホ)。
一人で生きていくことを余儀なくされた彼女は
その「不幸」の影を抑えつけながら
毎日を過ごしていた。
そんな彼女の前に、突如現れた一人の青年。
「ヒョーゴ」と呼ばれた悪魔のような男。
彼は言った。
「自分が幸せだって、
胸張って言えるのかよ」
正反対の世界で生きてきた二人の織り成す
ちょっと大げさなラブストーリー。
注)この物語はフィクションです。物語中に登場する人名、地名、団体名は実在のものとは一切関係ありません。また未成年の喫煙、飲酒、暴力行為などの描写がございますが、この物語はそれらの行為を幇助するものではないことをご理解した上、お読み下さい。