兵庫県警の観音寺警部が若い頃にフランスで活躍したことを、観音寺自身が回想する物語。日本大使館を巻き込み連続殺人事件が起きるが、観音寺が見事に解決する。

 この話は観音寺警部がまだ、若い頃にフランスのパリに剣道指導で渡仏した話である。 当時の鈴木外務大臣の娘、美和がパリ大学に留学中に失踪したので、鈴木が観音寺に娘の捜索を依頼するが、美和は闇の組織の野望の標的になり、日本大使館を通じて莫大な身代金を請求される。

 事件は鈴木の秘書の山田の死から始まるが、パリ市警の必死の捜査にも及ばずに、次々と殺人事件が起きる。

 パリ市警のアモ署長の依頼で観音寺が見事に事件を解決する。