ヤマアラシのジレンマ

作者乃愛

どこにでもありそうでなかなかできないあいてを愛し抜く二人、そんなお話です

愛し合っているヤマアラシは

つよくつよく抱き合うのです




しかし、お互いの棘が

ささり離れてしまいます




それでもなお愛し合う二匹は

また寄り添うのです





『逃げてもいいんですよ』




その言葉は俺にはあまりにも残酷だった。