~プロローグ~
-春…
それは、別れと出会いの季節…
そして、何もかもが、始まりで終わりに過ぎない季節…
今日は、私立高校受験の日…
彼との出会いで私の人生は、変わった。
朝7時調度。
友達の勇美と駅で待ち合わせしていた。
「おっはよ~ま~ゆ!」
「お…おはよ…どしたの勇美、今日受験なのにテンション高いね…」
「うん。だって、彼と会えるんだもん」
友達の勇美は、前から気になっている、同い年の男子がいると言っていた。
結構イケメンだとか…
「彼って言っても、話したことないんでしょ?」
「話したこと?ないよ…」
話したことないって。
勇美にしては、珍しい。
気になった人や、好きな人ができたら積極的に話すのに…
「何で話かけないの?いつもの勇美らしくないよ。」
「でしょ?あたしさぁー本気で好きになった人とかと話すの、気まずくて、無理なんだよね…」