それでも君が愛しくて

作者ひより

妹の苑香はある日をキッカケに兄・朔哉を異性として意識し始める。

自分の想いを必死に押さえようとする苑香に朔哉が言った言葉で2人の関係は変わる。


気づいてしまった。


私達の“スキ”が兄妹の“スキ”じゃないことに。



知ってしまった。


私達の恋は、どんなにキレイな模様を描いても少しずつ消えていくことを…まるで飛行機雲のようだと私は思った。



私達の願いはいつも1つだけだったよね。


“本当の恋人同士になりたい”

ただそれだけ。



その願いが叶う時が来ることを信じていてもいいのかな…?