母親の弟に想いを寄せる優乃。その想いが恋なのか父親を求める想いなのか理想なのか、わからない。ただ彼の亡き恋人の話を聞くたび心を握りつぶされたように痛みます。
「さくら色かな」
ちょっと考えながらあなたが言う。
「初めて会ったのが桜の季節だったからかな。
淡いけれど潔いところとか・・・
やっぱり優乃のイメージだよ」
そう言って
少し照れたように
笑った。
その瞬間から「さくら色」は
私にとって
特別な大切な色になったの。