灰かぶりのシンデレラは信じてた。
王子様はきっとこんな姿でも好きになってくれるはずと。
人を見た目で、身分できめつけたりしないはずと。
でも解かってた。
灰かぶりのこの姿では、ちっぽけで惨めなだけだと。
こんな私じゃ王子様とは釣り合わないって事を。
だから頼んだ。
魔法使いに美しく着飾ってもらって。
身分も、名前も全部忘れて。
夢の世界に飛び込んだシンデレラを
魔法使いは哀れな目でみていた。