―ねぇ、涼太
もしあたしが
いなくなったら
すぐにでも
新しい彼女を作ってね。
その人といっぱい
楽しい日を過ごして、
誰よりも幸せになってね?
引き出しの中に一通だけ残されていた手紙。
くせのある丸文字で、
何度も書き直した跡がある。
あいつはどんな気持ちで
この手紙を書いていたか。
そのことを考えると
腫れきった目尻から
また一つ涙が零れた。
※この話は実話を元に
主人公の友人である私が
形に残したものです。
少しでも多くの人に
読んで欲しい。
そしてこの話を読んで
何かひとつでも
共感して頂けたら
幸いです。