ああ、好きだよ。悪いか馬鹿。

作者逢沢 祁依

死にたいのに、生きなければならない彼。壊れる位ならと、秘めた想いを抱える親友。何かと下らない事に必死な少年達。――案外狭い世界は、身近な所で繋がってたりする。




頭に響く君の嗚咽、

ああ、僕もきそうだ。




ふわふわといだけじゃない。

呼吸も間々ならない程

苦くてないそれは、

いつだって私の心を掻き乱す。




「貴方の顔なんて、見たくなかった」


 なんて、嘘。


「でも、僕の事好きだろう?」


 分かってないね。

 憎まれ口さえ、愛おしくて堪らないんだ。




時々ふざけた子にちょっぴり笑えて、

彼や彼女の、愛おしい言葉達が詰まった

色々な短いお話。