小さな花は、月を見上げた。

遠く、遠く、離れた空の月を。


弱い光を放つ月は、見つめていた。

遠く、遠く、儚げに咲く花を。


2人は 離れている。天と地、相対している。

……でも、本当は離れてなどいない。



…あなたがいるから、私は 幸せなんだ。