みち

鮮やかな光
光と闇のコントラストに、ヒマワリというオプションが物語を引き締めてくれました。

人間誰しもが闇を持っているもので、その闇が大きければ大きいほど光に憧れ、光を欲します。
マサトとレナは、お互いにとって光で。
出会い、想いが通じ合うことでよりその光が輝きを増したのだと思います。
その光が、たくさんの人に繋がってできた絆が、レナが最後にした『生きる』という選択に繋がると思いました。
文字通り、レナはマサトに『生かされて』いるのかな、と。

『何か』を乗り越えることは容易ではなく、乗り越えた先に新たな『何か』が待っていて。
それでもまだ立ち上がる勇気があること。
その勇気の種は関わったあらゆる全ての人から貰っているのだということ。

そんなことを感じました。
恋愛面だけでなく、立ち上がる勇気が欲しい時に、読みたくなる作品だと思いました。