画面を通してみるキミは味方のいない私にとって唯一の救いだった。
とても優しい暖かい光のような存在だった。
でも、現実世界のキミは悪魔だった。
人の心を持っているはずなのに
いや、人の心を持っているからこそなのかな?
とても冷たい、残酷な闇のような存在だった。
キミの語った物語に出てきた”ある少女”が私だって知った瞬間
画面の中にいたはずの優しいキミが消えていた。
ねぇ、なぜあの日キミは、私にあの物語を語ったの?
キミは知っていたの?
あの物語に出てくる”ある少女”が私だということを。
画面の中ではキミに励まされ
現実世界ではキミに心を殺され
私の喜怒哀楽は、
キミにコントロールされていたのかな?
もし、もしそうであっても
私はキミのこと、好きだよ。
現実のキミは、酷すぎたけど
画面の中のキミは、私の憧れだったよ。
今までも、これからもずっと・・・・ね。