鬼さんの気持ち

作者ろんろん

鬼の血を8分の1だけ受け継いだ少年の不器用な初恋の物語。



昔から鬼さんは人間から怖がられてきました。



嫌われて、怖がられて、除け者にされて…



鬼さんはとうとう寂しくなって妖と人間の境界線を越えてしまいました。




村に鬼が現れて人間達は大騒ぎ。



そして、皆さんも知るように、鬼さん一族は桃太郎に退治されてしまいました。



何とか生き残った鬼さんの一族はこれ以上仲間が減らないように二度と人間の前には現れないと誓い合いました。



この出来事から約1000年後の現在…



一族の末裔で鬼の血を8分の1だけ持つ一人の少年がある女の子に恋をする。



これはそんな悩み苦しむ一人の少年の物語。