オホーツクの風

作者きょん

死を覚悟して 知床を訪れた。

初夏の知床岬の美しさに自分が汚してしまうことを躊躇っていた。


暮れゆく夏の浜小清水の浜で覚悟を決めていた時、携帯電話の電話が鳴った。


あれから二年半の時が過ぎた。


夏の浜で心残りにも想い、二年半の空白のような時間の中で夢見たオホーツク、冬の海。


今やっと辿り着いた。


そして…