お疲れさまでした

作者日向ソラ



高校生のあたしが恋した人。




家の裏にある、車屋さんの職員駐車場。


そこに停められてる、黒い車。


時々聞こえる、あなたの声。




顔も名前も年齢も知らない。



知ってることは──、



職場と車とあなたの声



──たった、それだけ。