ナックル名無し

かなり辛口です。ごめんなさい。
良かった点
★読者を引き込むドキドキな展開
★所々にある笑いの要素。高校生の主人公に親父ギャグ的なことを言わせたのは果敢
★最終的に主人公が誰と選ぶ(?)のか先が全く読めないので、複数の男性から好かれるという、ある意味携帯小説では使い古された設定でも、全く飽きがこない

残念な点
★設定が生きていない。特に始業式。休み明けで久々に会った筈の友人同士の会話や、クラス替えへの期待や不安などの新年度に関することが無く違和感を感じる。新しい学年で応援団のことを決めるのに必要だったかもしれないが、だったら始業後数日経ってからのHRでもよかったのでは?始業式なのに雨というギャップを感じる組み合わせなら尚更強調した方が。
★主人公に疑問を感じる。彼氏への愛情を感じないし、状況に流されてる感がする。前向きとも言えるかもしれないが、その場その場が巧く収まったり楽しかったらいいや、とも感じがする。誰にでも平等に親しいが、誰にでも平等に軽い感情しか持っていないように思えて、感情移入が難しい

★☆読んでいてわくわくするという点は5つ星。もっと素敵な作品になる可能性を秘めている