私は あの日 生まれて初めて 嘘 をついた
岳人先輩のためじゃもない
海人のためでもない
ナナのためでも、トシのためでもない
自分のため?
ううん、ちょっと違う気がする
正解などきっとない
ただ、涙が溢れて止まらなかった
どうしたらこの涙が止まるのか
私はそればかり考えていた