二月さとり。

幻想競作大会 投票
†〔描写〕60/100点
†〔物語構成〕70/100点
†〔文章美〕70/100点

†〔総合点〕70/100点

†〔評価〕
二月の星座が良く見えるこの時期、寒い日に読みたいと言える心暖まるある冬の日の現代ファンタジーの物語。

この短い物語の中で、のびのびと描かれている無理の無い描写や彼と彼女の年齢らしい文章で描かれており、背伸びをしない言葉で描いてあるので登場人物の心情がすぅ、と隙間を埋めていくように流れて心の中に染み込んでいくかの様。

彼と彼女の絡む糸を一つ一つ解きほぐし、最後に彼女に贈られる奇跡はもう一つの糸の解れを固い結び目に変える柔らかな結末のあとには、彼女と彼の優しい時間の余韻が引き、きっと心が温かくなっている筈。


†〔レビューアピール〕
若干心理描写の地の文が物足りない部分もあるが、
読みやすい言葉で、読みやすい長さの物語なので、是非一度拝読させて頂きたい作品です。