狐の涙~晴れのち嵐~

作者紗衣

「あたしが可愛くないからかな?

 ねぇ…あたしが可愛かったらあなたはあたしを見て くれてたのかな。

 ねぇ…啓…どうしたらよかったのかな」




不思議な日だった。晴れているのにどしゃ降りの雨が降っていた。そこであたしたちは出会った。

まさか、あんなことになるなんて思わなかったよ。

あんなに好きだったのに……