無ジョウシキ世カイ

作者優里*



―ええ

僕にはそういったモノが

微塵も存在しないのです。


それは多分

僕が貴方たちと

異なった存在だからでしょう。



嘘ではありませんよ。

実際、

其れが存在しないのですから。