奇妙な話を聞いた。それはこちらを向いて手を振る、女の話だ。
話に入る前に、彼女の辞世の句とも言われている以下の文を、お読み下さい。
運が良ければ、これを読む事で救われることがあるかもしれません。
なぜだろう。
むせるほど叫んで…
あなたを呼んだのに…
みんな、無視をした。
だれも見てくれない。
ぶたれても、そう。
ついには、誰も……
(それぞれの行の最初の文字を、上から縦に読んで頂ければ幸いです)