詩、十五、六個

木を殺して

紙にして

それを再利用して

リサイクルだって得意顔する動物


息を殺して

さざ波立てずに

そのくせ繋がりたいって

醜い泣き顔を見せる動物


そんなのを僕は何人も知ってる

僕もその一人だ


死ねば全てが腐って

いつか木の根に拾われるだろう

その時まで僕は

再生紙を使い続ける


・詩、その他十五個