闇の底から手招きしてる

作者かもめ~る

この会社に入社した時はとても嬉しくて毎日が希望に溢れていた・・・


なのに今年で入社3年目、会社の掲げるノルマには中々届かず毎日が散々。


おまけに家に帰れば散らかった部屋と汚れた炊事場が広がっているだけ・・・。今の僕にある物といえば


「借金」

「ストレス」

「ゴミ」

くらいだろうか。今からその『部屋』に帰るのかと思うだけで気が滅入る、そう、いっその事死んでしまおうかと思うほど・・・。

 

 「はぁ、自殺できたら楽なだろうけど・・・。」


会社からの帰路途中そんな思いがフと頭をかすめた。

だがそんな思いは虚しく俺は自宅の扉の前まで来ていた、

ガックリと頭を落すとコートの内ポケットに手を入れて入りたくもない部屋の鍵を取り出し差込口に鍵を鎖してロックを外す、