まだ、始まったばかりの
二人の恋に待っていたのは
儚く、切ない、現実だけだった。
ー王夜ー 七代目特攻隊長
桐島 煌
そんな人を好きになった。
ー王夜ー の特攻隊長は
いつも あたしのヒーローで、
いつだって あたしの味方だった。
『大丈夫やからな?』
…うん。煌を信じるよ。
『俺はお前を離さへん。』
…あたしだって、離さへんよ?
『馬鹿ちゃうか。』
…煌に言われたないし。
『絶対、迎え行くから。』
…うん、
『待っとけや。』
…。
現実は、いつも あたしたちの
味方をしてはくれなかった。
それでもあたしは……。